雇用保険、会社員を経験した方であれば聞いたことがあるかと思います。

給料明細をみると「雇用保険料」という名目で給料から控除されていますよね?

では、雇用保険とはなんなのでしょう?

一番馴染みがあるのは「失業等給付」でしょうか。「失業保険」の方が聞き馴染みがありますね。

皆さんが使っている「失業保険」という言葉は「基本手当」のことを意味しているかと思います。求職者の失業中の生活の安定を図りつつ、求職活動を容易にすることを目的としています。働くつもりがあって、求職活動をしているけれど就職が決まらない…という時に支給されます。

他にも「教育訓練給付」。教育訓練を受講した際に支払った費用の一部が支給されます。

あとは、「雇用調整助成金」。新型コロナウイルスのおかげ?で知らない人はいないんじゃないかというくらい有名な助成金になりました。これも雇用保険料を財源としています。

ところで、雇用保険料、いったいいくら払っているのか気になりませんか?

雇用保険料は、大まかに言えば給料の総額に雇用保険料率を乗じた金額です。

令和3年度の雇用保険料率は以下の通りです。

事業の種類労働者負担事業主負担雇用保険料率
一般の事業3/10006/10009/1000
農林水産・清酒製造の事業4/10007/100011/1000
建設の事業4/10008/100012/1000

例えば、一般の事業に勤めていて月給が20万円だったとしたら、ご本人の負担は600円、会社が1,200円を雇用保険料として納めることになります。

月々ランチ代程度の保険料で万が一の時に備えられるなら雇用保険、加入しておきたいところですね。