給与計算するには、労働法令や税務についての正しい理解が必要です。

月給20万円、といっても20万円支払うわけではありません。

20万円からご本人が負担すべき社会保険料や雇用保険料、所得税など控除して支払う必要があります。

社会保険料とは「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」のことをいい、標準報酬月額にそれぞれの保険料率を掛けた金額の半分(残りの半分は事業主負担)を控除することになります。

介護保険料は40歳以上の被保険者の方のみ控除するのでその点も注意が必要です。

所得税も、扶養親族の数などによって控除額が異なりますので気を付けるべき点が盛りだくさんです。

給与計算ソフトを導入されている会社が多いと思いますが、導入の際に労働者ひとりひとりそれぞれ正しく設定しなければならず、その設定が間違っていた場合給与計算はずーっと間違ったまま計算されることになります。

例えば、労働者負担分の雇用保険料が令和4年10月より変わるのですが、そこの設定を忘れてしまった場合、差額を徴収しなければならず大変です。

正しい知識をもとに給与計算をするようにしてくださいね。

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